
2017年度同窓会イベント「ピアノ五重奏〜ブラームスからビートルズまで〜」
本年度の同窓会主催のイベントは、ピアニストの堀江真理子さんにご出演をお願いし、7月1日土曜日に催されました。聖マーガレット教会をお借りしての開催でしたが、たくさんのお客様が足をお運びくださり大盛況でした。
堀江さんは立教女学院小学校・中学校の卒業生で、その後、東京藝術大学に進まれ、国内はもちろんのこと、フランスをはじめ海外でも活躍されています。そして共演者の方々はNHK交響楽団から、大宮臨太郎さん(第一ヴァイオリン)、猶井悠樹さん(第二ヴァイオリン)、中竹英昭さん(ヴィオラ)、宮坂拡志さん(チェロ)をお迎えすることができました。
「ピアノ五重奏〜ブラームスからビートルズまで〜」とのタイトル通り、クラッシックの重厚さとポップスの軽やかさが融合して最初から最後まで楽しめるバラエティに富んだ充実したプログラムでした。
華やかな「花のワルツ」で一気に五重奏の奏でる心地よい音楽に引き込まれ、「ビートルズメドレー」では聞きなれた歌が弦楽によって深みが増し、「赤とんぼ」「この道」はノスタルジックな情景が浮かび、ピアノソロによるドビュッシーの作品は堀江さんらしい細やかなタッチが生きていました。特にカプースチンの「ピアノ五重奏曲」はジャズの要素を取り入れた曲で、演奏者の方々の思い入れが伝わる魅力あるものでした。第2部はブラームスの「ピアノ五重奏曲」。これぞN響といった迫力で堂々とした演奏でした。
今回はお客様と同じ床上に舞台をセッティングしたため、演奏者の方々の汗や息遣いを身近に感じることができ、親しみやすく、また、演奏者の方々が一音一音を丁寧に紡いで一曲にしていく様を感じることができました。
何よりも5人の息がぴったりと合い、会場も一体感に包まれ、誰もが心の弦を震わせた素晴らしい時間でした。
企画部 江夏奈緒美 記