サンフランシスコ支部だより 2020.9
【サンフランシスコ支部のコロナ禍】サンフランシスコ支部は毎年春に同窓会を開催しており、今年も3月に予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、中止の決定をいたしました。
それと同時にStay-at-Home (外出禁止令)が発令され、早5ヶ月が過ぎました。規制は段階を踏んで緩和されてはいますが、完全な解除は未だされていません。現在はレストランの屋外飲食や小売店(生活必需品以外で限られてはいますが)などの営業は再開されています。店舗面積に応じて入店客の人数が限られているため、店舗規模や時間帯によって入店待ちで並ぶことがあります。外出規制が発令された直後は入場制限も厳しかった為、規模の小さい日本食スーパーでは入店までに1時間以上並ぶ時期がしばらく続いていました。
レストランやスーパーマーケット、小売店の多くでは、オンラインや電話での注文、店頭での受け取り、デリバリーのサービスが定着しています。スーパーマーケットでは一般客とデリバリーサービス会社の配達員の混在が一般的となりました。また以前は買い物袋が有料だったため、エコバックを持参するのが一般的でしたが、緊急事態宣言以降は衛生を保つという理由でエコバックの使用ができず、店舗側が用意する袋を使用するか、清算後に店外でカゴからエコバックに詰め替えます。
半年前はあり得ないことでしたが、現在は公共の場、店内でのマスク(顔のカバー)の着用が義務付けられている為、マスクに馴染みのなかったこの地でも着用が定着しています。 私達が住むサンフランシスコ・ベイエリアではマスクに関してもその他の規制も100%近く準じられていますが、規制の準拠状況や感染者の数値は、同じ州内でもエリアによって様々で、大きく異なります。
教育に関しては 3月以降夏休みまでは幼稚園から大学までどの教育機関も閉鎖となりました。さすがシリコンバレーのお膝元だけあって、学校閉鎖後の一、二週間程度でZoomやGoogle Classroomを利用した授業や課題の提出など、遠隔での教育が始まりました。新学期の現在も基本的に学校は閉鎖されており、先の様子は未定です。
遠隔教育はPCやタブレットが必須となる為、支援が必要な家庭には、地区の教育委員会からの貸し出し、格安インターネット・サービスの情報提供、またエリアによってはGoogle社(本社マウンテンビュー)からの無料のクロームブック配布などの対応がなされています。いずれにしても教育に関しては、時間や経費、労力、そして精神面で、学校、親、生徒に予想外の負担がのしかかっています。
仕事面では、このサンフランシスコ・ベイエリアにはIT企業従事者が多いこともあり、テレワークへの移行はスムーズで、自宅からの勤務となり、普段は渋滞の多い高速道路も、一時期交通量が激減しました。どこからでもリモートワークできるということで、家賃の高い都市部から郊外や州外へ転出する人も少なくありません。
その他の生活面では、病院ではまず電話やビデオでの受診をし、必要な場合に病院での対面受診をする策がとられています。テレビニュースもキャスターやコメンテーターの自宅からの出演が今も多く見られます。日本と同様、巣ごもり需要があり、特に自転車、釣り道具、キャンピングカー、庭用プール、カヤックなどのアウトドアグッズが人気となっています。サクラメントから2時間ほどのタホ湖周辺では、テレワークの別荘や移住目的で住宅購入の需要が急増しています。
一方でこのコロナの期間に、6月には人種差別問題の大きなデモで夜間の外出禁止令が発令され、8月にはかつて無いような落雷が原因で数カ所での大規模な山火事の自然災害が発生するなど、記録に残るような出来事が続いています。
不便なことやストレスも多々ある日々ではありますが、今までの生活の中で、何が必要・緊急で、何が不要不急であるのかに気づかせられるコロナ禍です。
サンフランシスコ支部 平井智子・中村夏美
サンフランシスコ支部だより 2020.7
サンフランシスコ支部を長年支えてくださったブラックバーン・万里子さん(昭17年度卒業)が2020年7月6日早朝亡くなられました。95歳でした。
万里子さんは戦後まもなく単身サンフランシスコに渡り、苦労を重ねられながらも、その苦労を少しも感じさせない明るさと強さを兼ね備えた素晴らしい、尊敬できる大先輩でした。長い年月サンフランシスコ支部の中心的な存在でした。
心よりご冥福をお祈りいたします。
時に心細くなる海外生活を支えてくださった万里子さんを偲んで、支部の皆様からの追悼文を載せさせていただきます。
サンフランシスコ支部長 カール ゆかり
1974年度の支部同窓会でお会いしてから、私の生涯のインスピレーションの方でした。(カン みどり) | |||
同窓会に初めて出席させて頂いたのは70年代の中頃で、万里子さんのお宅でした。以来、お話を伺う度に励まされて、気持ちを明るくしてくださる大先輩でした。戦中の女学院での寄宿舎生活、渡米なさってからの Japan Foods Corp でのご活躍、最近ではボーリングチームのメンバーとして楽しんでいらっしゃるご様子をいつもお話してくださいましたが、戦後のアメリカで、日本人女性として、また一時期シングルマザーとしてご苦労なさったことは、”勿論大変でしたよ。“の一言で済ませてしまう、大和撫子でいらっしゃいました。 同窓会ではいつも明るく、中心になってお話してくださった万里子さん、これから寂しくなります。(マーク 都) | |||
大先輩の万里子さんに初めて同窓会でお会いしたのはもう既に90歳近くになっておられた頃でしたが、お元気で背筋もピンと伸び、凛としておしゃれで華のある方だなという印象を受けました。とてもユーモアがおありになり、お話も楽しく、時に少女のような笑顔をお見せになり、同窓会の場を明るく楽しくしてくださいました。ご苦労の中でもユーモアを忘れない万里子さんの生き方をお手本にして参りたいと思っております。(中村夏実) | |||
万里子さんの椅子にちょこんと座る可愛らしいお姿が目に浮かび、元気なお声が今も耳に響きます。裏表が無くユーモラスな口調、感謝と思いやりを忘れぬ暖かいお人柄、幾つになられても変わらず元気に過ごされるお姿にこちらも元気に楽しくさせて頂きました。日々の生活のなかで弱音や愚痴を吐きたくなったり、何かのせいにしたくなる時、万里子さんの誰にも頼らず、誰のせいにもしない前向きな生き方を思い浮かべると激励されていました。これからも万里子さんを思い出し、元気と前進する素をいただきたいと思います。(平井智子) | |||
年一回の同窓会でお会いする万里子さんは小柄で美人で朗らかでハキハキとした語り口が印象的でした。あまり詳しくはお聞きできませんでしたが、万里子さんが過ごしてきた波乱万丈の人生に何度も驚かされました。本当に強い方だなぁと敬服したと共に、このような素敵な先輩を持てたことを誇らしく思ったことを覚えています。もっともっと色々なお話をお聞きしたかったです。ご冥福をお祈り申し上げます。(森下万喜子) | |||
私が初めて出席した立教女学院の同窓会は、会場が万里子さんのご自宅でした。明るいお人柄とざっくばらんな語り口調に魅せられ、以来、年一回の同窓会でお会いするのが、何よりの楽しみとなりました。ご自身が歩まれた波乱万丈の人生を、事も無げに淡々と語られ、皆がビックリ。しかもその対処の仕方が女神さまとしか思えない崇高な姿に、大先輩として心から誇りに思っていました。女学院の同窓会は、常に万里子さんの大きな愛情で包まれて来ました。これからも天国から私たちを見守ってくださいね。(光森和子) | |||
万里子さんとお会いできたのは、ほんの数回の同窓会だけでしたが、美しい佇まいで、波乱に満ちたご自身のお話をされるお姿に引き込まれ、尊敬の意を抱いておりました。立教女学院の後輩として、万里子さんをお手本に、堂々とした人生を歩めるよう努めたいと思います。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。(佐伯直美) | |||
マリコさんの御昇天の報をいただき、言葉を失いました。 明るくお話上手なマリコさんにお目にかかれる一年に一度の立教女学院同窓会では、出席者は心もお腹も大満足にしてくださる方でした。 長い米国生活での楽しい日々を明るく、ご苦労な日々をサラリとお話しになり、常々敬服の念を抱いておりました。 私たちの心に本当に温かい贈り物を残してくださった大先輩でした。(Ferguson 日笠由紀子) | |||
いつも前向きで私たちに元気をくれる人でした。寂しくなります。心からご冥福をお祈りします。(Michi Sloan) | |||
サンフランシスコ支部には沢山の素敵な先輩がいらっしゃいますが、万里子さんはその中でもダントツの『The女学院』でした。万里子さんがサンフランシスコに着いたのは戦後まもなく。当時のアメリカで日本人女性が生きていくのは本当に大変だったと思うのに、その苦労を強く生き抜いてこられた万里子さんが同窓会でニコニコ昔話をされているのを聞いているうちに、私も頑張ろう。と思う事が何度もありました。人生の大先輩です。(カール ゆかり) |
サンフランシスコ支部だより 2019.6
4月28日にOriginal Joe's, Westlake, CAで支部会を開催しました。15名が参加し、美味しいイタリアンに楽しいおしゃべりで笑顔の多い会となりました。数年前に比べると若い方も増え、最大50歳の年齢差を超えて楽しいひと時を過ごしました。
サンフランシスコ支部の会員数は27名です。
サンフランシスコ支部長 Yukari Karr
サンフランシスコ支部だより 2016.6
2016年3月12日に支部同窓会をいたしました。
当日はサンフランシスコフィッシャーマンズワーフにある The Franciscan Crab Restaurantにて、雨天にもかかわらず11名が参加しました。解禁になったばかりだったカニやシーフードのランチをいただき、おしゃべりを楽しみました。
次回は2017年3月5日に予定しております。
カールゆかり
マーク都
平井智子
サンフランシスコ支部だより 2015.6
3月28日に、同窓会を開催いたしました。サンフランシスコ国際空港近くの紅花にて、飛行機の離発着を眺めながらの例年通りの楽しいランチでした。
上は90歳から子育て真っ最中の年代まで10名が集まり、年代にはだいぶ開きがあるものの、それを感じさせない女学院独特の雰囲気の中、色々な話に花が咲きました。現在支部会員、25名。サンフランシスコ支部とはいえ、市外南北の広範囲に会員がちらばっていますので、北カリフォルニア支部という感じです。
来年の同窓会日程は、3月20日頃に予定しています。
カールゆかり
サンフランシスコ支部だより 2014.6
3月29日にサンカルロスのビストロで、同窓会をいたしました。今年は雨が少なく、水不足が懸念されているなか、当日は大雨になりました。 これも神様の恵みと感謝しつつ、貸し切り状態のレストランでケイジャンスタイルのランチをいただきました。
次回は、2015年3月28日(土曜日)の予定です。
カールゆかり
2006年 サンフランシスコ支部訪問記 |
立教女学院同窓会支部
各支部の連絡先等については、同窓会事務所にお問い合わせ下さい。
各支部名をクリックすると、支部だよりや支部訪問の様子がご覧いただけます。